概要
USkey2JPは、日本語配列(JIS配列)キーボードと英語配列(US配列)キーボードを併用するためのシンプルなエミュレーションツールです。
特に、ノートPCのように基本のキーボード配列設定を日本語配列から変えられない環境で、外部キーボードとし英語配列キーボードを使う際に便利です。
また、本来の使い方ではないですが、日本語配列キーボードを仮想的に英語配列に近づけたりもできます。
動画は数字列の記号のエミュレーションの様子です。
動作環境・テスト環境
動作はWindows11で確認を行なっています。
64bit CPU用にビルドしています。
ダウンロード(zipファイル)
v1.0.1 https://github.com/mssoftjp/USkey2JP/releases/download/v1.0.1/USKey2JP-v1.0.1.zip
特徴
- 実行ファイルを起動するだけで利用でき、インストール不要
- 一時停止や再開を行ってもOSの再起動不要
- レジストリ変更不要でUS配列入力を実現
- タスクトレイアイコンのクリックだけで動作をオンオフ
- スリープ後や長時間運用時も安定性
管理者権限も必要とせず、色々な環境でも使いやすい設計にしています。
最近のキーボードはVIAや各社のソフトによるハードウェアレベルのキーリマッピングが一般的になってきており、また、WindowsのIMEの標準機能でもIMEのオンオフ切り替えに使えるキーの幅が広がってきていることから、ソフト側で特にオプションのリマッピング機能を入れる必要性は低いと考え、本来のUSキー配列に合わせたリマッピングだけに特化させています。
開発の背景
US配列のキーボードを購入しノートPCで使おうとしたところ記号の部分が印字通りに打てないことに驚き、いろいろ調べてみると、方法はいくつかあるものの、変更のたびに再起動が必要だったり、レジストリの編集が必要だったり、管理者権限が必要だったりとこれは面倒だなと思って、さらに調べている中で、ULE4JIS(Githubリンク)を知りました。
便利でしばらく使用していたのですが、長時間運用後やスリープ後にエミュレーションが効かなくなることが多かったり、起動時のポップアップを都度消す必要があったりといった点で、気になる点があり、公開されているULE4JISのコードを自分でカスタマイズしてみようと思ったものの、Windowsの開発環境も変わってきていることから、MFCを使わずに一から作ってみようと思い開発するに至りました。
注意事項・FAQ
ログイン時はソフトウェアによるキーボードエミュレーションを有効にできないため、ログインパスワードに記号を使う際は印字された記号と実際の入力が異なる場合があり注意が必要です。「! # $ % , . / < > ?」以外の記号は、JIS配列とUS配列でキーの位置が異なるため、入力ミスにご注意ください。
キー入力を検知して置換するという仕組み上、Windows Defenderやその他セキュリティーソフトで検知されることがあります。
バージョン更新ごとにMicrosoftには除外の申請をしていますが、解消まで時間を要することが多いため、Windwos Defenderの「WindowsによってPCが保護されました」といった青い画面のアラートが出た際には「詳細情報」→「実行」ボタン、でご対応ください。
Windows10以前や、Windows11で「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」にチェックを入れた状態で、IMEオン(ひらが入力モード)で¥キーなどを押したままにすると、IMEが半角英数字入力モードに戻って半角で入力されますが、これはIMEの仕様によるもので、本ソフトによる動作ではありません。
バージョン履歴
v1.0.1
- '(シングルクォート)を押した際に二重入力になっていたバグを修正しました。
- エクスプローラーのクラッシュ時にタスクトレイに復帰するように修正しました。
v1.0.0
- 公開
GithubのReleasesよりご確認ください(リンク)
ライセンス・免責事項
GithubのLICENCEよりご確認ください(リンク)
謝辞
本ソフトウェアの開発にあたり、大きなインスピレーションを与えていただいた ULE4JIS の開発者・コントリビューターの皆様に感謝いたします。
変換マップのロジックは大変参考にさせていただきました。